開発尺度の一覧

 私が筆頭作者として作成した尺度の紹介と、それらの尺度をご使用いただいている研究者の方の一覧を公開するページです。これまで、筆頭者として作成した尺度は以下の3つのものです。

  • 能動的注意制御尺度(Voluntary Attention Control Scale:VACS)
  • Detached Mindfulness Mode Scale(DMMS)
  • 認知的対処尺度(Cognitive Strategy Scale:CSS)

 これらの尺度は、メタ認知療法(Metacognitive Therapy:MCT)の理論を土台に作成されておりますので、MCTの基礎研究などにご使用いただけると思います。最近では、MCT以外の領域においてもご使用いただくことが多くなりました(マインドフルネス・特別支援教育の領域など)。これらの尺度の使用を希望される方は、ご一報いただけましたら、使用許可とともに詳細な項目(全項目)や教示文などについて開示させていただきます。

 使用依頼をいただいた方につきましては、本サイトページにて「使用者一覧」にお名前を掲載させていただき、使用許可を取得していることを明示させていただきます(許可が得られているにもかかわらず、本ページに名前がない場合はご一報いただけましたら幸いです)。

能動的注意制御尺度(Voluntary Attention Control Scale:VACS)

 Wells(1994)における注意理論に基づいて作成された「能動的な注意制御能力」を測定する尺度です。下位因子は「選択的注意」「転換的注意」「分割的注意」で構成されています。使用用途としては、能動的注意制御を操作する介入の操作チェックや、能動的注意制御と心理症状に関するものが考えられます。本尺度は十分な妥当性と信頼性を有していることが確かめられています。

出典:今井正司・熊野宏昭・今井千鶴子・根建金男(2015)能動的注意制御における主観的側面と抑うつ及び不安との関連. 認知療法研究, 8(1), 85-95.

備考:早稲田大学の熊野宏昭研究室に所属するゼミ生および大学院生においては、VACSの共同開発者である熊野先生から「教示文とその提示方法」について確認したうえで使用して下さい(熊野研究室に所属する使用者のリストは半期ごとにWebサイトにて公開いたします)。

VACS使用者一覧(敬称略)

  • 宇佐美慧(早稲田大学大学院)ビックファイブとメタ認知療法:2019.7.5
  • 佐藤誠之(早稲田大学大学院):マインドフルネスと受動的・能動的注意:2019.7.2
  • 管思清(早稲田大学大学院):マインドワンダリングとワーキングメモリ:2019.7.2
  • 南谷紗果(秋田大学):アトピー性皮膚炎患者の能動的注意制御:2019.6.25
  • 山中佑記(花王株式会社):消費者・生活者の能動的な注意制御能力:2019.6.25
  • 岩本友規(明星大学発達支援研究センター):主体性と多様性プロジェクト:2019.6.24
  • 大西 玉緒(立命館大学大学院):注意訓練と就職不安:2019.6.11
  • 小林隆昌(広島大学大学院):注意の瞬きに関する認知特性:2019.5.30
  • 山田美樹(明星大学):不注意と多動・衝動性が高い成人に対するメタ認知療法:2019.5.20
  • 南出 歩美(早稲田大学大学院):SADにおける注意の偏りとメタ認知的信念:2019.5.15
  • 朴木優斗(早稲田大学大学院):注意コンポーネントと事象関連電位:2019.5.13
  • 伊部臣一朗(株式会社ハッピーテラス)注意訓練の効果測定:2019.2.8
  • 中村美咲子(早稲田大学大学院):侵入思考と代替思考:2018.12.12
  • 町田規憲(徳島大学大学院):高心配性者の注意制御機能とDM:2018.12.5
  • 吉田玲於奈(徳島大学病院):ATTの効果測定:2018.10.22
  • 井上圭右(専修大学):社交不安と認知機能:2018.10.9
  • 出口実波(立教大学):マインドフルネス特性と注意制御とPEP:2018.10.2
  • 鎌田大岳(秋田大学):先延ばしと注意制御:2018.9.28
  • 石川遥至(早稲田大学):抑うつ的反芻と気晴らし:2018.7.10
  • 松田美登子(東京富士大学):発達障害のスクリーニング:2018.6.23
  • 藤島雄磨 (早稲田大学大学院):メタ認知療法の介入効果:2018.6.15
  • 樫本孝子(徳島大学大学院):ATTと自尊感情:2018.6.10
  • 岩本友規(明星大学発達支援研究センター):成人期発達障害の二次障害予防:2018.4.27
  • 武田知也(徳島大学病院):ATTの効果測定:2018.2.17
  • 武井友紀(早稲田大学):非定型うつ症状の研究:2017.11.23
  • 野田昇太(武蔵野大学心):Self-Focused Attention Scale 日本語版の開発:201711.10
  • 常田修一(北信総合病院):介入効果の測定(臨床現場):201711.05
  • 山口亜希子(京都女子大学大学院):抑うつの認知的対処と注意制御機能:2017.10.15
  • 池田寛人(早稲田大学大学院):抑うつとワーキングメモリ・心配・反芻:2017.10.13
  • 町田規憲(信州大学):過剰な心配に関するメタ認知的信念及び注意制御:2017.07.20
  • 福田隆文(キリン株式会社):食品摂取がヒトの注意機能に及ぼす影響を評価:2017.07.20
  • 高橋 史(信州大学):神経発達障害の特性を考慮した認知行動療法:2017.07.12
  • 小口真奈(信州大学):成人期ADHDの二次障害に対する注意訓練の効果:2017.07.12
  • 石川 美咲(上越教育大学大学院):不安とパフォーマンス:2017.06.13
  • 玉瀬恵(早稲田大学大学院):月経前症候群に対する注意訓練法:2017.06.13
  • 梅田亜友美(早稲田大学大学院):マインドワンダリングとマインドフルネス:2017.05.07
  • 吉田昌宏(筑波大学大学院):スポーツ領域におけるマインドフルネス:2017.04.28
  • 吉川和馬(川崎医療福祉大学大学院)強迫傾向とメタ認知・注意制御:2017.04.28
  • 三浦裕(キリン株式会社健康技術研究所):食品摂取と注意能力の関係:2017.03.14.
  • 佐瀬竜一(常葉大学教育学部):注意の切り替えと自律訓練法と筆記の効果:2017.02.09
  • 田井中智圭(神戸大学大学院人文学研究科):歩きスマホの足元知覚:2016.12.10
  • 小林優華(東京家政大学人文学部):マインドフルネスの研究:2016.11.17
  • 島田優太朗(広島大学総合科学部):就職場面における対人不安の緩和:2016.11.1
  • 高木源(東北大学大学院教育学研究科):メタ認知と解決志向の関連:2016.10.8
  • 北内宏一(徳島大学総合科学部):ユーモア表出の形態と距離化の関連:2016.10.8
  • 荒木 美乃里(早稲田大学大学院):入眠困難における注意制御機能:2016.9.3
  • 壷内悠伊(大阪大学大学院):パフォーマンスと注意制御:2016.9.1
  • 岸野有里(医療法人和楽会赤坂クリニック):マインドフルネスとWM:2016.7.28
  • 高橋徹(早稲田大学大学院):集中瞑想と解放瞑想:2016.7.28
  • 等々力博恵(早稲田大学人間科学部):ADHDにおける衝動性:2016.7.8
  • 甲斐 圭太郎(早稲田大学人間科学部):音楽活動経験の有無と注意制御:2016.7.8
  • 島田佳子(早稲田大学人間科学部):手動瞑想と注意制御:2016.7.6
  • 灰谷知純(早稲田大学大学院):(戦略的イノベーション創造プログラム):2016.6.15
  • 佐藤詩織(早稲田大学大学院):マインドフルネスと感情制御:2016.6.13
  • 中沢恵璃香(早稲田大学大学院):勤労者の抑うつに対するDMの効果:2016.6.9.
  • 櫻井真一(早稲田大学人間科学部):注意訓練法が注意制御能力に及ぼす影響:2016.5.26.
  • 小見山緑(京都ノートルダム女子大学大学院):対人不安と注意制御;2016.3.29
  • 川島一朔(早稲田大学大学院):マインドワンダリングと注意制御;2016.3.9.
  • 富田望(早稲田大学大学院):社交不安場面における注意制御;2015.12.12.
  • 米須諒(琉球大学):注意訓練の効果の媒介要因の検討;2015.11.19.
  • 太刀掛智大(東北学院大学):Working Memory Capacityと注意制御機能;2015.10.30.
  • 大井瞳(筑波大学大学院):反すうと注意制御機能に関する状況的要因;2015.10.28.
  • 高橋佳史(神奈川大学大学院):マインドフルネスの効果研究;2015.10.22.
  • 関口貴裕(東京学芸大学):注意機能の書字行動・課題無関連思考等;2015.10.6.
  • 黒田彩加(早稲田大学大学院):臨床現場での使用;2015.7.16
  • 清水彩乃(早稲田大学):食行動メカニズムとASD;2015.6.20
  • 熊谷真人(早稲田大学):脅威モニタリング;2015.5.20.
  • 勝又結菜(東京大学大学院):注意制御機能に関する問題解決法略;2015.5.8.
  • 谷口早紀(徳島大学大学院):注意訓練の効果測定;2015.2.25.
  • 金井雅仁(筑波大学大学院):感情制御における個人差と文化差;2015.2.24.
  • 友惠眞理子(早稲田大学大学院):月経前症候群;2015.1.29.
  • 荒木美乃里(早稲田大学):社交不安傾向者における評価懸念;2014.11.9.
  • 大野史博(北海道医療大学大学院):社交不安傾向者の注意バイアス;2014.11.8.
  • 佐々木彩(早稲田大学大学院):臨床現場での使用;2014.10.11.
  • 三宅佑果(早稲田大学大学院):臨床現場での使用;2014.9.22.
  • 荒木美乃里(早稲田大学):入眠時における注意制御;2014.6.13.
  • 臼井香(早稲田大学):注意訓練の効果測定;2014.6.5.
  • 川島一朔(早稲田大学大学院):瞑想における注意制御の測定;2014.6.3.
  • 富田望(早稲田大学大学院):社交不安傾向と注意制御機能;2014.2.4.
  • 古川洋和(鳴門教育大学):注意訓練に関する実験研究;2014.1.24.
  • 岡田まりあ(早稲田大学):メタ認知が強迫傾向に及ぼす影響;2013.10.20.
  • 臼井幸治(東邦大学):臨床現場での使用;2013.8.13.
  • 池本奈都(早稲田大学):生理的反応に対する解釈バイアス;2013.7.29.
  • 井ノ川侑果(東京成徳大学):気づきおよび注意と抑うつ;2013.3.1.
  • 山田香南子(早稲田大学大学院):入眠時困難と注意制御;2012.7.27.
  • 杉浦義典(広島大学):注意制御の包括的研究:2011.8.1.
  • 木村諭史(中京大学大学院):注意制御機能とストレス反応;2010.1.3.
  • 西優子(早稲田大学):中学生の注意制御と抑うつ傾向;2010.4.1.

Detached Mindfulness Mode Questionnaire:DMMS

DMMS 使用者一覧(敬称略)

(準備中)

  • 宇佐美慧(早稲田大学大学院)ビックファイブとメタ認知療法:2019.7.5
  • 町田規憲(徳島大学大学院)高心配性者の注意制御機能とDM:2018.12.5
  • 武井友紀(早稲田大学):DMの要素と新年:2018.7.2
  • 藤島雄磨 (早稲田大学大学院):メタ認知療法の介入効果:2018.6.15
  • 塚元一正(福岡県立大学):怒り反芻とディタッチト・マインドフルネス:2017.11.23
  • 佐々木瞳(早稲田大学大学院):注意の向け方と社交不安:2017.10.15.
  • 飯田彩斗(中京大学心理学部):反芻に対するメタ認知的信念とDMの影響:2017.05.31.
  • 中沢恵璃香(早稲田大学大学院):勤労者の抑うつに対するDMの効果:2016.06.09.
  • 樋沼友子(早稲田大学大学院):パーソナリティー障害と注意制御;2016.04.02.
  • 富田望(早稲田大学大学院):社交不安場面における注意制御;2015.12.12.

準備中:2015年以前は編集中です(日程の新しいものから順に更新予定)

Detached Mindfulness Mode Questionnaire for Children:DMMS-C

DMMS-C 使用者一覧(敬称略)

  • 法邑秀次(早稲田大学人間科学部):児童におけるマインドフルエクササイズ:2017.5.31
  • 遠藤寛子(立正大学):マインドフルネスの要素を含んだ感情教育:2016.9.13

認知的対処尺度(Cognitive Strategy Scale:CSS)

準備中:2016年度以前の使用者については編集中です(順に更新予定)

認知的対処尺度 使用者一覧(敬称略)

  • 山口亜希子(京都女子大学大学院):抑うつの認知的対処と注意制御機能:2017.10.15