地元長野で養護教諭として赴任し、2年目になりました。私の勤務している学校は全校児童約20名とても小さな小学校です。写真は7月2、3日にあった登山学習で登った山の頂上から撮りました。今年は、猛暑の中での登山だったので、熱中症が心配でしたが全員無事に登頂することができました。長野県では、小中学校どちらに赴任しても登山学習があるので、年間通して体力をつけていく必要があります:涙。
2年目になり、昨年と比べて1年間の見通しが持てるようになったので、少し余裕が出てきました。しかし、小規模校ならではの支援の難しさを感じながら日々業務に当たっています。アットホームな雰囲気があり、学年関係なく休み時間に元気いっぱいに遊んでいる児童もいますが、保健室来室者のほとんどが友人関係や勉強などの不安や悩みを抱えて来ます。少ない人数だからこそお互いを強く意識し合い、自分の「できない」にとても敏感になっている児童が多いです。たくさんの人数の中にいたら気にならないことも少ない人数だからこそ、児童にとって小さなことでも気になってしまうことがあります。些細なことから「教室に行きたくない」「話しを聞いてほしい」と児童が来室しますが、1人が欠けると授業が進められないことが多いので、担任の先生との密な連携が必要になってきます。大学時代に、今井先生から「自分1人で子どもたちの問題を抱え込まないこと」と何度もご指導いただきました。仕事を始めてから「本当にその通りだな」と感じています。チームで行う支援の幅が広がる様に、児童の様子を個別にまとめて自分から先生方に情報発信したり、全校で行う活動が多いので、可能な限り児童や先生方と一緒に活動をして保健室では見られない児童の姿を自分の目で見ることを心がけています。
1年目は、仕事の流れをつかむこと。2年目は、小規模校だからこそできる個に特化した活動を深めること。3年目は、大規模校勤務を視野に入れ、大きな仕事が回ってくる予定なので、他校の養護教諭や医療機関との繋がりを意識しながら児童と共に私自身も成長していけたらと思います。(2016年度卒:上原夕輝)