161.【OGブログ】1年間の変化

 私は大学卒業後、地元名古屋の小学校に養護教諭として勤務し、今年2年目に入りました。私の勤める学校には、区の中では最も多い児童数650名以上が在籍しています。この4月にも学級増があり、少子化とは縁遠い環境でにぎやかに過ごしています。

 最近は、健康診断ラッシュがやっと終わりを迎えた先週末には、ソフトボール部の大会の応援と、顧問をしている器楽部の発表会の引率をしてきました。いつもはおちゃらけている児童が粘り強くボールを追う姿や、ソロパートに向けて緊張している児童の真剣な表情を見ながら、何とも言えないいとおしさを感じました。

 怒涛のように過ぎていった去年1年間の私の中の変化といえば、こうした気持ちを持てたことかもしれません。去年の今頃は、ひとり、保健室に押し寄せる児童と膨大な事務仕事に追われ、とにかく一日を終えることに必死で、正直、休日も児童に会いたいとは思えませんでした。しかし、そうした毎日の繰り返しの中で全校児童の顔と名前を覚え、その児童の保健室以外の場面での顔を知ったことで、できることが広がったように感じます。たまに、名前で呼びかけた児童に「なんでおれの名前知ってんの!?」と驚かれることがあります。そんなときには、その児童の学級や部活、兄弟の話などを持ち出し、自らさらに気味悪がられにいきます:笑。今は、こうした時間が私のエネルギーの源になっています。何より、子どもとの距離が近くなったことで、それがすべての業務の余裕にもつながってきたのかなと思います。

 写真は、自宅ベランダで栽培しているトマトです。ようやく小さな実がつきました。同じくトマトを育てている2年生に写真と畑を見せ合いながら、日々競争しています。別のプランターで大葉も育てていますが、こちらは成長が良すぎて弟とのふたり暮らしの我が家では活用できず、学校で配り歩いています:笑。これからも、こうして息抜きをしつつ、毎日子どもの新たな顔を見て、触れあって、もらったエネルギーを子どもに返していきたいと思っています。(2016年度卒:金光真優)