121. 教育実習に行ってきました 1

 5月29日から3週間、小学校での実習にいってきました。毎日現場に入れるという機会は、就職するまでないことです。貴重な体験をさせていただきました。授業や給食、休み時間などすべての時間を学校で過ごす中で、気づいたことがありました。それは、どの場面でも教師が児童に『考えさせている』ということです。例えば、休み時間に忘れ物をした児童が、そのことを先生に申し出ていました。先生は、「じゃぁどうするの?」とその先まで考えさせていました。教えることは簡単です。しかし、それをただ教えるだけでは児童のためになりません。自分自身で考えることによって、理解ができ、身になるのだと気づきました。学び合いというのも、それぞれの考えを話すことでできることです。教師の仕事は、児童に「教えること」ではなく、「考えさせること」だと実習を通して学ぶことができました。

  実習期間中には授業参観があり、全学年の道徳を観察する機会がありました。私が疑問に思ったことは『板書』についてです。横書きで進めるクラスと、縦書きで進めるクラスが、半分ずつくらいありました。これからは、教科化にむけて横書きが主流になってくるそうです。私は、実習前から道徳について興味をもっています。今井先生やゼミ生と共に神経教育学について学び合うグループができました。そこでの学びから、道徳教育において、発達段階に応じてどのような内容を取り扱うことが効果的か、セルフコンパッションをどのように活かせるか などを学びたいです。私は、卒業論文でも、セルフコンパッションについて研究します。関連づけながら学べることがとても楽しみです。実習も終わり、教員採用試験まであと一ヶ月をきりました。試験に合格するためだけではなく、教員を目指す自分のために勉強をしていきたいと思います。(田中夏美)