誕生日に男二人旅

 1月7日はりったんの6歳の誕生日でした。いつもは家族で祝っているのですが、今年は「男二人旅」をプレゼントにしました。というのも、私の研究室の合宿と日程が重なってしまい、どうしても合宿の予定をずらすことができなかったので、思い切って同行させようと思ったのがきっかけです。

 合宿の空いた自由時間は、いつもでしたら、ゼミ生と清水寺を着物で散策するのですが、今年は別行動をさせてもらい、親子で東大寺に行かせてもらいました。今年に入ってからは、自宅で東大寺の予習を図鑑などで何度もしてきたので、りったんもとても楽しみにしていました。東大寺に着くと、最初に興奮していたのが「シカ」です。「あかちゃんの鹿にセンベイをあげたい」という想いが強いようで、大きな鹿に見つからないように「ないしょだよ」と言いながらこっそりとセンベイをあげていました。鹿がたくさんいる通りを抜けて、大仏殿に入る前の阿吽像のところでは、その迫力に感動して、なんども阿吽像のポーズを真似していました。そして、大仏殿に入るとあまりの大きさに驚き、無言で私の方をチラチラ見ていました。しばらく眺めた後に、「この大仏さんの後ろって、どうなってるの?」と質問をされたので、一緒に背面を見に行きました。背面部分を見て、「パパ、これだったら、LaQでも作れるね・・」と頭の中で何かを組み立てているようでした。正面よりも、横や後ろを何度も見たがるので、「どうして横とかを見たいの?」と聞くと、「図鑑だと前しか載ってないから、横と後ろを覚えておくんだよ」と真剣に答えてくれました。何のために記憶しているのか聞いてみると(詳しくは理解できなかったですが)、「形になるでしょ」と言っていたので、立体的に捉えたいのかなと推測しています。

 帰りの人力車の中では、車を引いているオジさんに、大仏のすごさを一生懸命伝えている姿をみて、成長しているなとしみじみ感じました。オジさんが「大仏のことなら何でも聞いていいよ、オジさんも詳しいよ」と言われ、「なんで、大きい大仏だけ座ってるの?」とりったんが聞くと、「(オジさん)・・・、疲れてるのかな・・?」と回答。「パパ、違うよね」とヒソヒソ声でニヤついている顔をみて、さらに成長を感じました:笑。これからも、驚くような体験をたくさんさせてあげたいなと思います。