漢字の感じ:言語と図形

 りったん(5yr)は「読むこと」はとても得意です。「読み」ができるようになれば、「書き」のステップに進むのが心理学のセオリーです。小学校1年生の漢字を少しずつ教えながら、自分の名前や生活で出てくるような物の名前を漢字で書く練習を始めました。

 りったんは、いつも空間認知を生かした遊び(LaQなど)をしているからでしょうか、漢字も図形として扱っていることがわかりました。「理」という感じを書いているときの様子です。「この四角の部分を書いてから・・・書きにくいなぁ」といいながら、iPadをくるっと回転させて書き始めました:笑。書き順さえ気にしなければ、見たものを瞬時に覚えて再現できるので、素晴らしいのですが、、、形やスムーズさを考えると「書き順」も大切ですので、「ことば」を使って「理」を教えることにしました。

 私:「まず、王様のオウを書くよ。そうそう。じゃあ、里(サト)って書くよ」

 り:「もう書き順は覚えたから見てて!」

 出来上がった字は、縦書きで「王」と「里」でした。

 私:「この字(理)は、このカタマリで1つなんだよ」

 り:「かたまってるじゃん・・」

 私:「横でかためて」

 り:「なんで?」

 私:「縦だと王里(おうさと)っちゃん、になっちゃうからだよ」

 り:「じゃあ、横でオウサトで書くときはどうするの?」

 私:「王と里を少し離して書くんだよ」

 り:「どんくらい?」

と、疑問がつきません。。結局、納得するまで説明したり、書いて見せたりしましたが、やはり、図形として考えているんだなと思いました(この王と里のここをくっつけるとカッコいいとか変なことを言ってましたし)。

 今井の「井」を練習するときは、「まず横から」というと右から左に横線を書こうとするので、「ちがうよ、左からだよ!」というと、縦線の左を書こうとします。「違う!横線の左から!!」というと、ちゃんと書けました・・・と思ったら、2画目は最初に書いた横棒の上に書く・・・もう、わざとやってるんじゃないかと思うぐらいですが、本人はいたって真剣です。まずは、書き順という概念について教える必要があると思っています。

 奥さんからすると、私とりったんが一緒に勉強している姿が面白いようです。。