68. 授業外の研究時間

 今井ゼミ指導教員の今井です。ゼミ生たちが最近、飲み会などの情報をたくさんアップしているので、アカデミックな側面もお伝えしたいと思い、教員自ら筆を取った次第です:笑。

 今井ゼミに所属すると、ゼミ時間外はもちろんのこと、学校での講義がない期間であっても常に勉強や研究をしています。3年生は教採の勉強で毎日集まって勉強していますので、私も1日2時間ぐらいですが、面接指導などをしています。卒論研究に関しては、大学院生や院進学組が3年生にきめ細やかな指導補助をしてくれているので、非常に助かっています。本日は、その大学院生(4年生の進学組含む)の活動内容についてです。

 私の研究室では、学校現場で生かせる研究法と支援法の習得を目指しています。具体的には、調査や実験が行える技術とカウンセリングや健康相談の技術を習得しています。ここ最近のテーマは、「メタ認知療法」の理解と実践です。メタ認知療法は、臨床心理学分野においても非常に注目されている治療法の1つです。この理論と技法を「養護教諭としてどのように活用するか」をテーマに、勉強会を行っています。今は、理論を正しく理解する段階でもあるので、毎回、様々な質問が出てきますが、テキストで使用している『メタ認知療法』をとても丁寧に読んでいる印象をうけます(監訳者として嬉しいです)。次回(卒業式の翌日)からは、実際に「うつ病」に関する理論と実践に入ります。保健室場面ではどのようにメタ認知療法を使うか、保護者面接ではどのように活用できるかなど、現場の状況に合わせた模擬カウンセリングも実施する予定です。確かな知識と技術を身につけた保健室の先生として、活躍してくれることを期待しています。(今井正司)