兄弟で異なるパズルの才能

 我が家にはパズルが20種類以上あります。最初は、子どもが好きなキャラクターが付いていたパズルを買ったのがきっかけです。今でも、キャラ重視のパズル選びは変わっていませんが、中には「教育パズル」も数個あります。

 兄りったん(4yr)は、昔から不思議なパズルの能力がありました。一般的には、淵から配置していくのですが、ランダムに握ったパズルをどんどんとはめ込んでいきます。3歳の時には50ピース以上のパズル2種類を混ぜて同時にパズルを完成させたり、全部同じ形のパズルが裏返しになっているのに、なぜが表の柄(ひらがな文字)が分かったり・・・不思議なことがいっぱいでした。今は、その能力が薄れつつありますが、それでも、握ったピースをそのままはめ込むスキルは健在のようです。弟むーちゃん(2yr)も同じ能力を持っているのかな・・とパズルをやらせてみましたが、こちらはノーマルな方略でパズルを楽しんでいます。しかし・・・パズルに対する捉え方は独特なものがあるようです。まず、初めてみる絵柄の60ピースぐらいのパズルも楽々と完成させます。そして、それを5回も6回も繰り返し、ニコニコして終始上機嫌で頑張っています。よく飽きないなと思う反面、すごい集中力だなと感心します。

 私たち夫婦が大切にしているのは、子どもたちが自分たちで考えたやり方を褒めるということです。そして、パズルが完成した時は「結果」を褒めることもしますが、その「プロセス」を褒めることを重視しています。また、パズルをやっている時も、「頑張ってるなぁ〜、すごいなぁ〜」と褒めながら、どうやってパズルを完成させようとしているかをたまに聞いたります(そして褒める)。これはパズルに限らず、すべてのことに共通して心がけていることです。心理学の実験では、「頭がいいね」と褒められる子どもよりも、「頑張ったから解けたんだね」と褒められる子どもの方が、意欲が高い子になり、能力も伸びることが知られています。それらの理論を実践しているつもりはないですが、それぞれの個性を大切に、その個性に自信を持って欲しいなと願っています。