ガチで負ける・・その時、兄は・・

 男の子(というより男性一般)は、競い合うコミュニケーションをするのを好むことは、少し前のブログでも紹介しました。我が家の男子2人も例外ではなく、些細なことで競い合っています。そんな我が家の「1日のうちで一番盛り上がる競争」は、お風呂に入る前の「脱衣競争」です。 

 ここ最近、弟むーちゃん(2yr)も自分で服・ズボン・オムツを脱ぐことができ、最後のオムツは、片足のつま先に引っ掛け、一丁前に遠くに蹴り飛ばします。。兄りったん(4yr)は、この脱衣に関しては絶対王者のプライドもありますが、「お風呂はいるから、服脱ごうね!」の私の合図に対して、おごることなく全力で脱ぎ始めます(さすが無敗王者です)。しかし、とうとうこの日が来てしまいました。無敗記録ストップ・・・。なんと、むーちゃんが思いの外、早く脱いだのです。最後のオムツを脱ぐために、腰を前後にくねらせる独特のフォームに入るころには、りったんは諦めてしまったらしく、「あれ、あれ、ぬげないよぉ〜、あ、あ、ぬげんよ。あ〜れ〜!」と大泣きし始めました。むーちゃんは脱ぎ終わると「ぱぱ、むーちゃん、したよぉ」と誇らしげにアピール・・。それを目の前で聞いた兄はさらに号泣。。こういう時は、奥さんの「褒め」に頼り、私はむーちゃんとお風呂に先に入りました。

 しばらくすると、奥さんと泣き顔のりったんがお風呂にやってきました。お風呂の中でも「むーちゃんに負けちゃったよ・・」と落胆していましたが、「今度はこうやってやれば勝てるんじゃない?」という戦略のアドバイスをしながら、たまには「むーちゃんも勝ちたいからさっ。負けて悔しいけど、明日はさっきの作戦で勝とうね」というと「オウ!」と親指を立てて(昭和のリアクション)闘志をみなぎらせていました。

 私も弟がいるのでわかるのですが、兄は「弟に負けられない」という宿命を勝手に背負っています。今となっては、弟に完敗しているところも素直に認められますが、中学生ぐらいまでは全勝していないといけない気持ちがあったのかもしれません。年上年下という枠組みではなく、りったんはこれが得意、むーちゃんはこれが得意、という形で、お互いの得意を認められるような兄弟に育って欲しいなぁと、甘い理想をふと抱いた出来事でした。