多くのお父さんが担当している役割として「お風呂」があると思います。お風呂で困ることは数多くありますが、何より、溺れることが心配です。私もとうとう、その心配が現実になりましたので、お風呂当番のお父さん方の参考にしていただけましたら幸いです。
我が家は、兄りったん(4yr)と弟むーちゃん(2yr)の2人をいっぺんに入れるスタイルです。一人ずつ体を洗い、室内呼び出しボタンで奥さんを呼び、次の子どもの体を洗う、という手順をとっています。最近は、りったんとむーちゃんが「先にお風呂から出る!」で争うので、交互に早番と遅番を割り当てています。今日はりったんが先に出る番でした。りったんを洗っている時、少しむーちゃんが眠そうだったのと、湯船を行ったり来たりして遊んでいるので、足を滑らせなければいいなと「軽く」思っていました。こういう油断がある時に必ず事態は起こります。
りったんの頭をシャンプーしている時、「ドボンっ!」という音とともに、むーちゃんがもがいている姿が見えました。私は意外にも冷静に「りったん、ちょっとシャンプーやめるからね」と言い、立ち上がって湯船のむーちゃんを抱きかかえました。抱きかかえる瞬間、水中でもがいているむーちゃんと目が合ったときは時間が止まったように長く感じました。りったんも冷静に動いてくれ、むーちゃんも必要以上に暴れなかったこともあり、スムーズに救出することができました。幸いにも、水もそんなに飲んではいませんでした。
普通でしたら、早くお風呂場から退室をすると思うのですが、我が家の場合は「溺れた後の対応」が少し違います。まず、湯船から出してしばらくは落ち着くまで抱っこしたり、話しかけたりしました。この対応は一般的だと思います。ただ、この後、奥さんが見ている状況で、むーちゃんを抱っこして、もう一度、湯船に入りました。もちろん、泣き始めますが、抱っこをしながら話しかけたり、おもちゃを渡して遊んだりして、少し慣れるまで一緒にいました。完全には慣れませんが、泣くのがおさまってから湯船から出ました。このようにしてあげないと、「お風呂は大丈夫なんだよ」ということが学習されないので、お風呂を極端に怖がってしまいます。しかし、溺れた後でさえも、少し慣れることができれば、そこまで「極端な恐怖」は持続しません(これは心理学的にも説明出来るメカニズムなのですが、ここでは割愛します)。
もう1つは、お風呂から出た後のトークです。むーちゃんは「むーちゃんがぁ〜、おふろで、ぽちゃんってなってぇ〜、ぶくぶくって、なったなぁ〜」と、おそらく溺れた時のことを話してくれていました。私たちは「むーちゃんは、おふろで、ジンベイザメ(むーちゃんの好きな生き物)みたいにぶくぶくって泳いだね!すごかったなぁ〜」と何度も話しました。就寝時はいつも「ライオン、しっぽある、ニク、たべるなぁ」とか話しているむーちゃんも、今日は「ぶくぶくってなった・・」としきりに言っていましたが、ちょっと誇らしげに言っている様子も見られまいた:笑。
あとは、夜泣きの対応です。すぐに「よしよし」と安心させるのと、身体的な症状に変化がないか、定期的にモニターすることです(以上はありませんでした:汗)。
次の日のお風呂は、どういう反応なんだろう・・・と心配しましたが、「お風呂はいるよぉ」と呼びかけたら、「むーちゃん、ジンベイザメ、ぶくぶくした」と言いつつ、服を自分で脱ぎ始め、あっさりお風呂に入りました。ただ、まだまだ、不安は強いと思いますので、しばらくは、むーちゃんを先に湯船から出すシフトにしようと思っています。