優しい気持ちの芽生え:だったら僕も食べない!

 愛知県に引っ越してきてから4年目になりますが、この暑さにはなかなか慣れることができません。子どもたちの「1日のご褒美」は、完全無添加のプリンアイスです。

 家に帰ってリビングのドアを開けると、奥さんが「聞いて聞いて」と興奮しています。その興奮の内容は、むーちゃん(2yr)がご飯を食べきる前から「アイス、しゅる(する=食べる)」と言ってきかなかったようです。「ご飯を食べてからね」と何度言っても「アイス、しゅる!」という状況で、ご飯を終えてアイスを待っている兄りったん(4yr)は、むーちゃんが食べ終わるのを根気よく待っていたようです。さすがに待たせすぎているのは可哀想かなと思った奥さんが、りったんにアイスを先にあげたそうです。その時、「むーちゃんが食べれないなら、りらく(=りったん)も食べないよ。だって可哀想だから。我慢するね・・」と言ったそうです。そんなことをサラりと言えるなんて、カッコイイじゃんと感動してしまいました。こういうことは特に教えたわけでもないのですが、本当に途中まで目の前のアイスを我慢している様子に奥さんが折れてしまい、むーちゃんにアイスをあげたそうです。そして、むーちゃんは、夕食の焼きそばを残したままで「アイス、しゅる!」を達成し、りったんはホッとしてアイスを食べたそうです。奥さんはりったんのことをたくさん褒めていたのですが、本人は何を褒められているかよくわからない様子でした:笑。それもまた、カッコイイじゃんと思う私でした。