大人の趣味に屈するな!

 前回のブログでは「靴洗い」について書きましたが、その後すぐに、家族で靴を買いに出かけました。どうやら、お目当ての靴があるようなので、どんな靴を選ぶのか楽しみでした。

 売り場に着くと「これ、いいねぇ」「これ、つよそうだねぇ〜」と手に取ってコメントをしています。しかし、私から見ると「いいね」という靴のほとんどが、自分の趣味とは合わないデザインで驚いてばかりでした。りったん(4yr)は足の甲が高く横にも大きいので、普段は「IFME」というブランドの靴を履いています。これまでは親が選んで買っていましたが、子どもが選ぶと「え?」の連発です。以下、4原則です。

 

(1) キラキラ系のビニール素材のものを好みます

(2) 緑や赤といった原色系を好みます

(3) 強そう?なものを好みます

(4) 女の子の靴を好みます

 

りったんのサイズは17.5ですが、りったんの靴選び4原則に当てはまるサイズはなかなかありません。店員さんに相談すると「ぴったりだけど、大きくなるから19センチに中敷をしれて履いた方がいい」とのことでした。しかし、お目当てのデザインの靴には19センチがありません。。その後、歩きやすさ、足の形、などなどから、IFMEを進められたり、他のブランドを勧められました。「IFMEの靴はいっぱい持っているのですが、友だちと同じようなキラキラの靴を欲しいと言っていたので買いにきたのですが・・・」と伝えたのですが、店員さんと奥さんは、キラキラ系の靴ではないブランドのコーナーにりったんを連れて行き、「これ、かっこいいよねぇ〜」と勧めています。私はむーちゃん(2yr)の冒険の監視を横目に、そのやり取りを見ていました。他のコーナーに行っては「カッコいいよね、これは?」と説得を受けています。りったんはモジモジしながら、カッコいいねと説得されて小さく「ウン」とうなずいていました。そして、試着をすることになりました。私は店員さんと奥さんに「ぴったりのサイズだったら、欲しいものを買ってあげた方がいいでしょ。今回に限っては、無理矢理にかっこよさを押し付けてまで買う必要はないと思う。変な誘導したら可哀想じゃん」と感情的に言ってしまいました(嫌なムードが漂ったのは言うまでもありません)。私も小さい時は、母親が某子どもブランドが大好きで、女の子のような可愛い靴を履いて、みんなが履いているようなスポーツシューズが履きたいと思ったことがありました。そのため感情的になってしまったのかもしれません。奥さんも理解してくれたのでしょうか、りったんをキラキラ系のコーナーに連れて行き、デザインを選んだ後にサイズ感の調整をしてくれました。りったんは、自分の好きな靴を試着すると、お店の中をニコニコと逃げ回りました。写真の靴がその靴です。やはり、私の趣味ではないですが、「つよいよ、ぜったい」と何度も言っていました。

 家に帰る車の中はもちろん、家に着いてからもずっと、靴を見てニヤニヤしています。そして、今朝は「かっこいいくつはいて、ほいくえんにいくからね」とピョンピョン跳ねて保育園に登校しました。子どもの足の健康はもちろん大事ですが、初めて自分で選んで買う自分の靴は、欲しいものを選ばせてあげたいなと「バカおや」だと分かりつつも、そう思いました。子どもの物を買うのは難しいなと思った一日でした。