叱らない育児の見本?

 下の子(むーちゃん:1yr11m)が、あの「イヤイヤ期」に突入したようです。上の子(りったん:4yr)と違うのは「い〜やっ」とハッキリした発音と、若干ブリッコした仕草で「イヤ」を言うことです(上の子は泣いたり怒ったりする表現系です)。イヤイヤ期は、親としての寛容度が試されているんだと思ってはいるのですが、どうしても「コラッ!!」とか「いけないでしょ!!」とか叱ってしまうことも度々です。しかし、大きな声では叱ってはいけないのだと思う出来事がありました。

 ムーちゃんが伸縮調整できるステンレスの長棒を持ってダンスをしている時のことです。あまりに激しかったので叱らなきゃなと思った瞬間、りったんが私の顔をまっすぐ見ながら、「あのさぁ、パパ。むーちゃんは、あかちゃんやから、おこっちゃだめなんやよ。しってる?」と、渋い顔で言ってきました(ママにいつも言われていることを私に言うとは・・)。「でも、危ない時は叱るんだよ」というと、「でも、だめなんやよぉ、ほんとうは」と引きません。知ってます、知ってます、「私も叱らない育児推奨派です」と思いながらも、長いステンレスの棒を振り回すを見ているのは危険です。「りらくが、むーちゃんにいってくる」と言うと、カッコよく椅子から降り、むーちゃんの振り回す棒をかわしながら、無言でムーちゃんから棒を取り上げました。『おいおい、何も言ってないじゃん』と思いましたが、むーちゃんは爆発的に泣きはじめると、りったんは「ぼうはさぁ、いけないんやよ」と優しく説得していました。りったん先生もなかなかやるな(奥さんのモデリングかな)と思いました。感心していると、泣いているむーたんの横で、「ブシニャン!!」と大声をあげて、弟から取り上げた棒を激しく振り回す兄・・・。言うまでもなく、その棒は私が無言で取り上げました。